柏原遺跡保存会編集『柏原の暮らし』の転載です。
原文のままでは地域に詳しくない方には理解しにくい部分が有りましたので青字で加筆しております。
加筆担当者の推測はそれと分る様に書いてありますが間違いなど有りましたらご連絡いただければ修正いたします。
尚、目次の項目番号及び全体の構成は弊社サイト構成に合わせ変更しておりますのでご了解ください。
また、本文中明らかな誤植と判断できる部分の弊社で校正しております。
柏原遺跡保存会では、前回平成7年に「柏原の石造文化財」を、これ以前「柏原ことば」「古文書による村の実態」等、数々の研究調査結果を発表してまいりました。
今回高齢者による聞き取り調査、柏原の昔の暮らし、明治、大正、昭和初期と柏原の建物の研究調査を冊子にし、発表することになりました。永年にわたりそれぞれ研究調査した結果であり、区民の皆様より御一読していただき、遠い昔と今の移り変わりを比較し、柏原の発展を感じて欲しいと思います。
柏原の古い歴史の中の一冊ではあるが、きも長く(根気良くの意)調べたものであり、柏原の歴史が紐解かれていくことにつき、委員の皆様に敬意を表すとともに労をねぎらい感謝を申し上げる次第でございます。
平成13年10月
柏原区長 両角 邦二
昔の生活に関しての様子を聞き取り調査した内容をまとめています。
昔の農業の様子や移り変わりを聞き取り調査した内容をまとめています。
現存する建物を平成10年から13年にかけて調査した内容をまとめています。
圃場整備が行われる前の用水路に関する調査をまとめています。
区内の講や祝神に関するアンケート調査の結果をまとめています。
平成8年度柏原遺跡保存会初会議において、柏原の昔の暮らし(明治・大正・昭和初期)の様子が新しい生活様式の急激な変化につれて、柏原の特徴あるその時代・時代に営まれ、伝えられてきた生活様式・風習が今この時期に記録にとどめておかないと、今後ますます困難になり残していくことができにくくなるのではないかと危惧し、事業計画をつぎのように立てました。
○明治・大正・昭和初期を通して体験された方々の生の声・思い出を語っていただくこと。その為に明治・大正生まれの方々を中心に座談会を開催すること。
○家の新築・改築・改修で建物(母屋・土蔵)が形を変え、昔の姿が消え去っていくこと。(大軒・母屋の中の馬屋・土蔵の機能)圃場整備・道路の拡張・改修などで堰・小路・ハギ屋・水車屋跡など、昔の面影がなくなっていくこと。そのためには現地調査・聞き取りを行うこと。
○平成8年度以前の保存会委員(年々委員は変わりました。)が調査し、記録に残してきた講・祝神など、この際柏原の昔の姿を伝えるものとしてまとめること。
この計画に沿って8年より13年まですすめてまいり、まとめあげ、冊子発刊の運びとなりました。
先人の柏原の暮らしを守り築いてきた村を思う心懐がその時代を乗り越え、支えてきた姿であることにいまさらながら感慨をより深くし、そのすばらしさに思いをいたすものであります。
冊子刊行にあたり区民の皆様のご協力の賜物と心から敬意と感謝の意を表わし、厚くお礼を申し上げます。
平成13年10月
柏原遺跡保存会委員一同